株式会社エアー 宮地 毅
皆さんは阿吽をご存知のことでしょう。
身近なところ(関西近辺)では、東大寺のだいぶっつぁんの前で、怖い顔して立ってる仁王さんが阿吽を表しています。
Wikipedia で阿吽(*1)を見てみると、
“転じて、2人の人物が呼吸まで合わせるように共に行動しているさまを阿吽の呼吸、阿吽の仲などと呼ぶ。”
との記載があります。
ビクトル・ユーゴと出版社の間のやりとり「?」「!」も阿吽の呼吸ではないでしょうか?
余計な情報を全部取っ払っても、意味が通じるところが妙味です。
阿吽の呼吸は人間関係において重要な役割を果たしますが、その一方で困ることもでてきます。
例えば電子メールでのやりとりにおいて
- 表題が「?」で本文に定型の挨拶のみ。
- 返信は表題が「Re:? !」で本文は引用のみ。
なんのやりとりかなんてわかりません。
でも当事者の間では、
- 例の場所でいい?
- 了解!
さぁ、この後は談合なのか、情報漏洩なのか、収賄なのか、同窓会なのか、飲み会なのか…
真相は闇の中に葬られることでしょう。
かといって重大事故の引き金の可能性もあるので、指を咥えてみているだけではいけません。
どうしたものでしょうね?
ヒントは「阿吽の呼吸」、ひいては当事者の関係性にあると考えています。
- ビジネスメールはなんらかの意味合いを持つ。
- 意味合いを持つメールは既存の方法で検知できる。
- 阿吽の呼吸メールは意味合いを持たない。
- 阿吽の呼吸は…(ここから先は企業秘密)
電子メールでは万が一の確率は日常なので、阿吽も含めて常に目を光らせて置きましょう。
*1 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%98%BF%E5%90%BD (2018.03.30現在)