2024年の品質不正を振り返る(事例一覧付き)

はじめに

2024年は多くの企業において検査不正やデータ改ざんなどの品質不正が発覚し、社会的な関心が高まりました。大手鉄道会社や大手自動車メーカーなどの複数社で一挙に不正が発覚したニュースも記憶に新しいのではないでしょうか。

品質不正が発覚すると、社会的な企業イメージの悪化顧客からの信頼喪失は深刻です。その他にも、製品出荷停止による著しい売上減少、株価の下落、マネジメント層の引責辞任など、企業経営への直接的な悪影響も無視できません。

本記事では、「メールと企業リスク」サイトに取り上げた2024年の品質不正の一覧、および企業内で行うべき対策をご紹介します。

日付企業・組織名概要
(確認されている影響)
2024/1/12パナソニックインダストリー社
(パナソニックHD子会社)
電子部品材料の認証検査不正
 ➡4工場の国際認証の一部取り消し
2024/1/29豊田自動織機社自動車用エンジンの排ガス性能検査不正
 ➡該当エンジン搭載車の生産停止
2024/4/24IHI原動機社
(IHI子会社)
船舶用エンジンの燃費性能データ改ざん
2024/4/26キョクトウ社「正露丸」などの薬効・品質試験データ改ざん
 ➡23日間の業務停止命令など
2024/5/10三菱製紙エンジニアリング社
(三菱製紙子会社)
変圧器向け部品の検査データ改ざん
2024/6/3トヨタ自動車社、ホンダ社、
マツダ社、スズキ社、ヤマハ発動機社
型式指定申請での虚偽データ提出など
 ➡当車種の出荷停止など
2024/7/5日立造船社船舶用エンジンの燃費性能データ改ざん
 ➡該当エンジンの出荷停止
2024/7/19エーテック社
(岩谷産業子会社)
液化窒素貯槽などの検査書類の偽造
2024/8/9JR九州高速船社船体内への浸水にかかわるデータの改ざん
2024/8/21川崎重工業社船舶用エンジンの燃費性能データ改ざん
 ➡該当エンジンの出荷停止
2024/9/10JR貨物社輪軸組み立て検査のデータ改ざん
 ➡貨物列車の運行一時停止
2024/9/18東京メトロ、京王電鉄のグループ会社、
都営地下鉄・都電荒川線
輪軸組み立て検査のデータ改ざん
2024/9/24JR東日本社輪軸組み立て検査のデータ改ざん
 ➡副社長のけん責処分など
2024/11/29ファナック社EMC不正(負荷条件の不正な選定など)
品質不正の防止策

品質不正やデータ改ざんを未然に防ぐためには、品質管理やコンプライアンスに関する社内教育のほか、平時からの内部監査の強化が不可欠です。特に社内外のコミュニケーションを監視・分析するメール監査は、不正の早期発見に有効です。一方で、メールのやり取りに潜むリスクや不正行為を見逃さないためには、大量のメッセージを平時から全て確認する必要があります。監査業務の負担を減らしたいという方も多いのではないでしょうか。

株式会社エアーが提供するメール監査システム「WISE Audit」は、こうした課題の解決をサポートします。

「WISE Audit」は、高速検索機能によって大規模なメールデータから必要な情報を迅速に抽出することができるメールアーカイブ・監査ソリューションです。「AI判定機能」は不正なやり取りの早期発見や有事のメール監査業務を効率化し、企業の監査部門における業務をスムーズにします。
監査業務は知見や経験が求められるため人材不足が叫ばれていますが、AIを活用することで監査判定する作業を一部自動化し、監査担当者の業務量を減らすことが可能となります。

最後に

多くの品質不正が明るみに出た2024年は、企業の社会的責任が再認識される年となりました。企業経営に大きな影響を与える品質不正を防止するためには、徹底した品質管理と透明性の確保が不可欠です。他社事例を通して、自社ではどんなリスクがあるか、どのような対策ができるかを考えていくことが重要ではないでしょうか。

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