2023年の品質不正を振り返る(事例一覧付き)

昨年は製造業を中心に多くの品質不正が表面化した一年でした。本コラムの末尾で紹介しているように、今日に至るまで、自動車、医薬、食品など、様々なメーカーでデータの書き換えや虚偽の報告などの不正が確認されてきました。度重なる品質不正の報道は、企業はもとより消費者にも多大な影響を与え、企業の信頼が大きく揺らいだ一年とも言えるでしょう。

ある自動車メーカーでは、排出ガスなどのデータを改ざんし、基準値を満たしているように見せかけていました。こうした検査結果の偽装や改ざんは消費者に不安をもたらし、業界全体の信頼を損なう恐れがあります。これらのインシデントがなぜ起きてしまったのか、その反省を活かすことができれば企業の信頼回復だけでなく、消費者の安全を守ることにつながります。

品質不正を防止するための方法には、組織風土の変革や不正の通報窓口の整備など、組織体制の見直しを伴うものがいくつかあげられます。ITを活用した方法としては、社内や社外を行き交うメールやチャットを平時からモニタリングして監査するという方法もあげられます。第三者委員会が不正の原因や再発防止策をまとめたレポートにメールが証拠として度々とりあげられるように、メールなどのテキストメッセージは不正やハラスメントの証拠や経緯などを見ることができる有効な監査対象の一つです。

しかし、大量のテキストメッセージを平時から全て確認し、あやしいやり取りを見つける作業には膨大な時間が必要であるため、メールを監査する技術や人材が足りないという現実に多くの企業が直面します。そして、メールだけでなく、チャット等も含めたコミュニケーションツールの平時監査はコロナ禍を経て重要性が増したものの、未だ発展途上な領域であるため手探りで進めている企業も多いのが実情です。

エアーでは高速な検索性能やAI機能で、短時間かつ効率的に平時からメールやチャットを監査し、インシデントの早期発見や防止を促すメール監査ソリューションや、テキストメッセージから感情の揺れを検知し、不正やハラスメントを早期発見するソリューションを提供しています。

ほかにも、エアーが事務局として運営する、コミュニケーションツール監査のベストプラクティスを情報発信するコミュニケーションツール監査コンソーシアムでは、大手監査法人のパートナーや弁護士らを幹事に迎え、定期的にホワイトペーパーを発刊しています。不正防止や早期発見に課題をお持ちの方はお気軽にご参加ください。

それでは、最後に「メールと企業リスク」サイトに取り上げた2023年の品質不正を一覧でご紹介します。

日付不正の種別企業・組織名
2023/1/20品質不正昭和電線ケーブルシステム社
(昭和電線ホールディングス子会社)
2023/2/24検査不正ニプロファーマ社
2023/3/16品質不正
(施工不良)
大成建設社
2023/3/25検査不正川重冷熱工業社(川崎重工子会社)
2023/3/29検査不正日本軽金属ホールディングス社
2023/4/15検査不正三菱電機社会インフラ機器社、
多田電機社、甲神電機社、デービー精工社、
姫菱テクニカ社(三菱電機関連会社)
2023/4/28検査不正ダイハツ工業社
2023/5/3検査不正熊谷組社、不動テトラ社、宮坂建設工業社、
橋本川島コーポレーション社
2023/5/19品質不正日立Astemo社
2023/5/22品質不正愛知製鋼社(トヨタグループ)
2023/5/29品質不正東洋スチレン社
2023/9/7品質不正菜花堂社(シャトレーゼ子会社)
2023/10/17データ改ざんメディファーマ社
2023/10/23検査不正沢井製薬社
2023/11/27検査不正トヨタ車体社
2023/12/20検査不正ダイハツ工業社
2023/12/22検査不正の疑いJALエンジニアリング社
(日本航空のグループ会社)
2023/12/22品質不正カイゲンファーマ社

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