進化するAIと、それにより起こる問題と対策
株式会社エアー サポート担当
30年ほど前、IBM社が開発した「ディープ・ブルー」がチェスの対局で世界チャンピオンに勝利するという衝撃的なニュースが流れました。数年後には将棋の世界でもAIがトップクラスの棋士を相手に勝利するなど将棋ファンに衝撃を与えました。
現在では初心者にもわかりやすいように対局中どちらが優勢かをAIに判定してもらい評価値という形で数値化したものや、現在の局面における候補手などが表示されるなどより楽しみやすいものとなっています。
その後もAIの進化は目覚ましく、今では会話形式でジャンルを問わず質問に答えてもらったり、イラストを描いてもらったりなんてことも可能で、おまけに、私のような一般人でも手軽に利用できるものとなってきています。
私も実際に仕事・プライベートどちらでも活用していて、先日の業務でも作業手順をわかりやすくまとめてもらったことで、スムーズに進められました。
しかし便利になり、さらに多くの人が手軽に使えるとなると一方で様々な問題も生じます。
例として
・学校の課題を丸投げする
・フェイク画像を使った偽情報の拡散
・AIを利用した巧妙な詐欺
・利用者自身が無意識に著作権侵害をしてしまっている
といったケースがあります。
こうした問題に対し、各国の教育現場では様々な対策が講じられています。海外ではレポートなどの作成過程も出させる、口頭でも説明させる、手書きのレポートのみ受け付けるといった対策がなされているようです。
日本でも、SNSで話題になった興味深い対策があります。配布した課題文の中に人間には見えない無関係な文章を混ぜておき、AIに課題をそのまま読み込ませると、その無関係な文も回答に含まれてしまい、AI利用がすぐに分かるという工夫です。人とAIの違いを巧みに突いた方法だと感じました。
「AIに対する不正はAIで防ぐ」といった方法も各所で行われていて、レポートの真偽判定や、画像のフェイク判定など、AIを活用した対策が各所で導入されています。
私たち一般利用者にとっても、AIが出力した情報をすぐに鵜呑みにしないことや、顔写真・音声をSNSに安易に公開しないことなど、日常的にできる対策があります(これはAI対策に限った話ではありませんが)。
とはいえ、一番大切なのは、利用者自身が正しい知識と使い方を身につけることかもしれません。国内でもAIリテラシー教材の公開や、講義を行う団体が増えています。今後もAI技術は発展し続けるでしょうし、「一切使わない」という選択肢は現実的ではありません。利用範囲を定めたうえで、AIとうまく付き合っていく事例も増えています。
20年ほど前にAI研究の世界的権威がこの年にはAIの知能が人間を超えると予測した「2045年問題」という言葉が話題になりましたが、今の技術進歩を見ているとさらに早い年には実現してしまうのではと感じることがあります。
今後この手の技術がどういった方向に進化するのか予想もつきませんが、スマートフォンが多くの人にとって生活必需品となったように、AIも今後の生活に必須になることかなと思います。
某国民的アニメのネコ型ロボットのように家族や友人のように接することができるロボットの登場もそう遠くないのでは、と個人的にわくわくしているところがあります。
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