2025/9/12 日本生命社員が複数の出向先の銀行から情報持ち出し

2025/9/12 日本生命社員 ほかの出向先の銀行 約600件の情報無断持ち出し (NHKニュース)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250912/k10014920631000.html

AIRはこう視る

日本生命社の社員が、7の金融機関から約600件の保険販売の方針や業績評価に関する情報を持ち出していたことが判明しました。

日本生命社では7月にも三菱UFJ銀行社への出向社員が銀行内部資料を無断持ち出ししていたことが発覚し、社長が謝罪する事態になっていました。また本報道の直後の9月16日にも第一生命社での代理店の販売シェアデータの持ち出しが発覚しています。

保険業界では近年、出向先からの顧客情報などの持ち出しが多く報道されていましたが、上記のニュースは営業秘密に該当する可能性のある情報を持ち出しており、競業避止義務に抵触する恐れも指摘されています。

情報持ち出しの頻度や重大性が高まっている原因は、割れ窓理論(軽微な秩序違反を放置すると重大な犯罪が増加する、とする理論)でも説明できるのではないでしょうか。つまり、顧客リストのような組織内で取り扱う人員が多く心理的ハードルが低い情報が最初の「割れ窓」となり、これが横行することで、他社の販売戦略などの高度な営業機密にまで手を伸ばしてしまった可能性があります。

この連鎖を防ぐためには、まずは「小さな割れ窓」を見逃さないことが重要です。規則や社員教育だけでなく、アクセス制御システムや各種監査システムによる監視の目を意識させることで、抑止効果があります。

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