SNSの利用、気を付けているから大丈夫?

株式会社エアー 中居 亮

皆様はTwitter、FacebookといったSNSは利用されているでしょうか?既に何年も前から話題となっているように、SNSに面白いと思って投稿した内容や他者への悪口が多くの批判を浴びる「炎上」となり、これまでの投稿内容から住所や名前、学校や会社などの個人情報まで特定されて大変なことになった話をニュースなどで何度も目にされてきたのではないかと思います。
さすがにニュースで報道されるような炎上は明らかにやってはいけないと分かるような内容ばかりで、ほとんどの方は同じようなことを行わないはずです。では、個人情報についてはどうでしょうか?ある程度気を付けている方も多いでしょうが、想定していなかった形で人に知られることは色々とあったりします。

例えば私の知り合いの話ですが、友人に作家がいてそのことをSNSで軽く触れたら数分後にスマホのメッセージに「余計なことを話すな」と届いたことがあり、当人は謝罪のうえ即座に投稿を取り消しました。引っ掛かるのが、知り合いは本名も顔写真も一切出していなかったようで、そもそも自分がSNSをやっていることも触れたことはなかったそうです。それでもどこかから知ったようなので、どうやってアカウントを知ったのか疑問に思っていました。

これはちょっとした話で大事というわけではありませんが、どこからともなく情報を得て事件に発展したケースというのは少なくありません。
私が昔見たニュースで驚いたのは、あるアイドル活動をされている女性が自撮りした写真を投稿したところ、瞳に映った背景から住んでいる場所をストーカーに特定された話です。正直なところ、話だけを聞いてもそのようなことが本当にできるのか疑っている面もありますが、実際に起こっている以上信じざるを得ません。
別方向の話をしますと、Twitterではリスト機能というものがあり、非公開設定にするとリスト名も内容も他者から見えないようにできる便利なものです。ところがある日、不具合で非公開にしているにも関わらずリスト名が全員から見えてしまう事故が発生し、一部のユーザーは恥ずかしい思いをさせられてしまったという出来事があります。

いずれにしても「自分は大丈夫」という考えは持たず、ちょっとしたことでも思わぬリスクは伴うものだと思って行動した方が良いでしょう。そもそもSNSをやらなければいいじゃないかという意見もあるかもしれませんが、人脈作りや人付き合いの一環、情報収集、趣味の交流など利用用途は色々とあるため今の時代にSNSを全くしないのも難しいかもしれません。
これまで安全面を考えたことがなかった方はもとより、ある程度気を付けている方も一度立ち止まってSNSの使い方を考えてみられるのも良いと思います。

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